フィリピン留学に行かれる留学生の中には、残念ながら留学が失敗に終わってしまう方もいらっしゃいます。
フィリピン留学の場合でも、留学に行くには多くのお金が必要ですし、費やす時間もたくさんの時間を使います。
ですので、せっかく留学に行くのであれば絶対に成功さたいですよね。
成功されるためには、まずは失敗される方の原因を知る必要があります。
そこで今回はフィリピン留学失敗の原因について、ご紹介します。
フィリピン留学の失敗の原因8つ
まずは、多くの人が経験したフィリピン留学の失敗の原因を知ることが大事です。
ファーストイングリッシュでは、フィリピン留学の失敗の原因を大きく分けて8つに絞ってみました。
原因を避けることで、フィリピン留学が失敗しないようにしましょう。
それではそれぞれの原因をみていきましょう。
留学の目標設定が高すぎる
そもそも、フィリピン留学が失敗したか成功したかは本人の主観でしかありません。
どんな環境でも、どんな方法でも、目標を達成すればフィリピン留学は成功だったと言えるでしょう。
そのため、失敗しないためには、最初の目標設定がとても大事です。
例えば、基礎的な英語力もほとんど身についていないのに、1ヶ月でTOEIC200点アップを目指すのは無謀と言えますし、でも3ヶ月ならもしかしたら達成できるかもしれません。
そのため、現在の自分の英語力と留学期間のバランスを考え、確実に達成できそうなところよりも少しレベルの高い目標を設定すると良いでしょう。
また、絶対に達成したい目標があるなら、それを達成するまで帰国しないという方法もあります。フィリピン留学は短いと1週間から、多くは1ヶ月〜半年が目安なので、まずは1ヶ月行ってみて、目標が達成できないなら滞在期間を伸ばすというのもありでしょう。
現地で申し込みすれば滞在期間は伸ばせるので、気軽に期間変更は可能です。
勉強せずに遊びすぎた
フィリピン留学の失敗原因で最も多いのが、遊びすぎて勉強がおろそかになってしまったというものです。
特にセブ周辺は観光地であり、レジャーなどの誘惑も多い場所です。週末の息抜き程度なら構いませんが、平日も授業終わりに頻繁に外出<していると、学習した内容は定着しません。
いくら日中に授業を詰め込んでも、自分なりの予習復習をしなければ、すぐに忘れてしまいます。
また、遊びすぎることで疲れてしまえば、日中の授業中の集中力も落ちてしまい、全く勉強が頭に入らなくなってしまうこともあります。
勉強と遊びのバランスをしっかりと考えて生活しなければ、フィリピン留学は失敗してしまいます。
フィリピン人の英語の訛り
フィリピンの公用語はタガログ語と英語です。
また、アメリカの植民地であったこともあり、小学校から高校まで、ものによっては英語で授業が行われる教科があります。
そのため、フィリピン人はかなり流暢な英語を話します。
しかし、完璧なネイティブというわけではないので、やはり若干の訛りがある場合もあるようですが、ほとんど気にならないレベルで美しい英語を話す人が多いです。
また、フィリピンは英語入門に適している国と言われていて、すでに英語力がかなり高い人は、フィリピンよりも欧米に留学したほうがいいかもしれません。
授業を詰め込みすぎる
フィリピン留学の人気が高い理由として、授業料が安いことが挙げられます。
そのため、多くの語学学校では、1日8〜9コマの授業が行われることが普通で、学校によっては、義務自習も含めて12時間以上勉強時間があることもあります。
しかし、授業時間が長いと、予習復習の時間が取れなくなることもあります。
また、日中の授業だけで満足してしまうといった人も多いようですが、語学取得には反復が必須です。
そのため、予習復習をしなければ、学習した内容が身につかずに終わってしまいます。
授業数を選ぶポイントとして、1日の英語授業+2時間の自習が出来ると
日中の授業を集中して効果的に受けるためにも、授業の詰め込みすぎには注意が必要です。
講師が英語を理解してくれてしまう
フィリピンの語学学校の講師は、日本人の英語を聞き慣れているため、多少発音や文法が間違っていても、理解してしまうというデメリットがあります。
そのため、学校では英語が通じていたのに、ネイティブスピーカーと話したら、全く英語が通じなかったということもありえます。
日本人の気持ちや話したいことをわかってくれるのはいいですが、わかった上で正しい文法、発音に矯正してくれる、質の高い講師がいる学校を選ぶ必要があります。
また、自分からミスを指摘してほしいことをしっかりと講師に伝えましょう。
講師に厳しく指摘して欲しい、と伝えれば講師も発音や文法を詳しくチェックしれくれますよ。
「留学」の言葉で安心してしまう
フィリピンだけではありませんが、留学したら英語が話せるようになる!と、「留学」という言葉に過度な期待を抱いたり、夢を見てしまうことも、失敗の大きな原因となります。
もちろん、ただ留学しただけでは英語を話せるようにはなりません。
フィリピン留学に行った後も、しっかりと授業に出席して自習をしたりと、英語を勉強することが重要です。
毎日努力をして、自分の力で英語を習得するんだという気持ちを持って留学に臨みましょう。
生活環境へのストレス
慣れない場所で生活するので、ストレスになってしまい、集中力が続かなかったり、人によっては途中で帰国してしまうこともあります。
フィリピンの語学学校はほとんどが全寮制であり、費用を安くするためには大人数の部屋にする必要があるため、場合によっては4〜5人で生活を共にすることもあります。
さらに、日本人だけでなく、外国人と同室になることもあるので、コミュニケーションが取りづらかったりすればさらにストレスになります。
また、外に出れば日本よりも治安が悪く、いつも気を張っていなければならなかったり、気候や土地柄、日本にはいないような虫がいたりもします。
食事も日本とは違い、校内の食事が口に合わないこともあります。
こういったことでストレスが溜まると、長期間滞在することは不可能になってしまいます。
神経質だったり気になりやすい方は、事前に学校の環境や食事内容を確認するなど、万全の体制をとることをおすすめします。
また、部屋に関しては、1人部屋が選べたり、学校によっては、提携しているホテルが滞在先であることもあるので、できるだけ共同の部屋を避けることは可能です。
無理なく過ごせる生活環境を整えて、勉強に集中できるようにすることが大事です。
フィリピン留学に失敗しないための方法6選
フィリピン留学の失敗の理由には様々なものがあることがわかりましたが、どれも自分の意識を変えることで防げることばかりでした。
フィリピン留学を成功させるためには、留学の目的をしっかりと意識して生活する必要がございます。
続きましては、先ほどご紹介しました失敗の原因を踏まえて、フィリピン留学に失敗しないための方法、対策をご紹介します。
コースの選び方
授業を詰め込みすぎたり、マンツーマン授業が多いことで、人によってはフィリピン留学が失敗に終わってしまうこともあります。
そのため、入学前に慎重にコース選びをすることが大事です。
フィリピンの語学学校のカリキュラムは、2〜4時間のグループレッスンと4〜6時間のマンツーマンレッスンがセットになった一般的なコースと、1日8〜9時間フルでマンツーマンレッスンを行うコース、さらにTOEICやTOEFLといった試験対策コース、ビジネスシーンでの実践に役立つ英語が学べるビジネス英語コース、仕事や観光をしながらゆったり勉強できる半日のコースが用意されていることが多いです。
自分の英語レベルは今どのくらいなのかしっかりと分析し、また目標も明確にして、適切なコース選びをしましょう。
また、まずは1ヶ月くらいのコースを申し込み、現地で延長するという方法もできるので、コースが自分に合っていないと思ったら、その時に変更してもいいでしょう。
コースは学校によって1ヶ月ごとや1週間単位で変更することが出来る場合もあります。
自分に合った適切なコースがわからないという方は、留学エージェントに相談をしましょう。
留学エージェントは、学校選びの相談、留学手続き代行、現地でのサポート、留学前後の英語学習サポートなど、フィリピン留学に関する全てのサポートを行ってくれます。
事前に丁寧なカウンセリングを行ってくれるので、そこでコースの相談をして、間違いのない学校・コース選びをしましょう。
留学期間の選び方
フィリピン留学は最短1週間から、半年ほどの期間が目安となりますが、期間の選び方もフィリピン留学を失敗させないために重要です。
時間のない社会人が短期で集中的に語学学習をしたい場合は1週間でも構いませんが、時間に自由がある場合は、最短でも1ヶ月以上の留学をお勧めします。
実際に経験者の声を聞いてみると、1ヶ月では少し短かったという声が多く、逆に1年だと長すぎて中だるみしてしまったり、費用が無駄だという声も聞かれます。
期間は英語の目標および現在の英語力にもよりますが、3ヶ月~6ヶ月程度がおすすめです。
英語初心者である程度の英語力を身につけたい場合は、最低でも3ヶ月以上は必要です。
前述したように、もう少し滞在を延長すればさらに語学が上達しそうだと思えば、留学中に延長することも可能です。
予習復習をしっかりする
学校の質やコースによっても英語の上達度合いは変わってきますが、最も大切のことは、自分で学習をすることです。
日中、どんなにレベルの高い授業を受けても、予習復習がなければ身につきませんし、繰り返し勉強しなければすぐに忘れてしまいます。
そのため、毎日授業後にはその日の内容を復習するなどして、効果的に英語習得ができるようにしましょう。
学校によっては、授業後に義務自習時間が設けられていることもあるので、遊んでしまいそう、意志が弱いという方は、そういったシステムのある学校を選ぶといいでしょう。
単語帳・使い慣れているテキストを持っていく
各語学学校では、それぞれ独自の教材を使っていますが、特にTOEICなどの試験対策でフィリピン留学する人は、自分が使い慣れているテキストも持参することをおすすめします。
というのも、フィリピンには日本語教材はほぼ売っていません。
日本人資本の語学学校では、テキストで一部日本語が使われているものもありますが、使い慣れているテキストの方が勉強しやすいこともあるので、すでに持っている場合は持参しましょう。
また、毎日授業で英語に触れていても、とっさの会話で簡単な単語が出てこないということも多いので、単語帳もあると、忘れやすい単語をチェックすることもできて便利です。
現地の人と話す
語学学校の講師は日本人の英語を聞き慣れていて、発音や文法が少し間違っていても通じてしまうということを前述しましたが、実際に英語を使う場面では、そういった環境で培われた英語力が通用しないこともあります。
それを避けるには、現地の英語を話せる人とたくさん話すことが一番です。
フィリピン人は気さくな人が多いので、現地で友達ができる人もたくさんいます。
現地に友達を作れば、休日も英語を使う機会が多くなりますし、帰国後も引き続き英語でコミュニケーションをする機会ができるので、とても有益です。
また、日本人が多い学校の場合は、校内でも日本人とばかり話すのではなく、できるだけ日本人以外と話すことで、英語習得にも役立つだけでなく、異文化交流もでき、視野も広がります。
日本である程度基礎英語を勉強してから留学する
フィリピン留学の前に事前学習をすることも留学を成功・失敗しなためにとても重要です。
基礎的な英語力があれば、事前学習をしなくてもなんとかなる場合もございますが、基礎が身についていないと留学中に苦労します。
フィリピンで基本的な文法や単語を勉強するととても時間がかかり、時間を無駄にしてしまいます。
ですので、中学文法や単語は必ず日本で事前に勉強しておくようにしましょう。
フィリピン留学に失敗しない学校の選び方4選
フィリピン留学で失敗しないための方法を説明しましたが、やはり一番大事なのは学校選びです。
フィリピンには100校以上の学校があり、その中から自分にあった学校を選ぶ必要があります。
そこで、最初の学校選びで間違えがないように、見るべきポイントを紹介します。
イングリッシュオンリーポリシー(EOP)
授業外にも英語を積極的に話すことで、英語学習の効果はより高まりますが、全寮制がほとんどのフィリピン留学では、1ヶ月ほどの留学なら、極端に言えば留学期間中に学校外に出ずに生活することも可能です。
しかし、それでは日本で英語の勉強をしているのとほとんど変わりがありません。
そのため、寮生活において、積極的に英語を使うことが重要となってきます。
そこで重要なのが、イングリッシュオンリーポリシー、つまり母国語禁止の決まりです。
多くの学校ではイングリッシュオンリーを掲げているのですが、これが全ての学校できちんと守られているかというと、そうではありません。
学校によっては、日本人は日本人同士、日本語で話している人がほとんどで、イングリッシュオンリーの決まりが守られていない学校もあるので、イングリッシュオンリーの決まりがあるだけでなく、それがしっかり守られているかを確認する必要があります。
日本人比率
上記に関連して、学校の日本人比率を確認することも重要です。
フィリピンに留学する人は、日本人と韓国人が多く、フィリピンの語学学校も日本人資本と韓国人資本が多くなっています。特に日本人資本の学校だと日本人比率が多くなる傾向があるので注意が必要です。
学校によっては日本人が5%以下という学校もあるので、授業外でも常に英語を使いたい、異文化交流もしたいという方は、日本人比率をチェックしてみましょう。
また、英語が喋れない初心者であれば、日本人比率は大きな問題ではないかもしれません。
理由は英語が喋れなければ、生徒同士での交流が難しく、それよりも授業や自習でまずは英会話力を伸ばす必要があるからです。
スパルタシステム
フィリピンの語学学校の特徴として、スパルタやセミスパルタといった規則、システムがあります。
スパルタとは、平日の外出禁止、イングリッシュオンリーの徹底、授業後の義務自習など、厳しい規則が設定されている学校のことで、セミスパルタはスパルタから平日外出禁止の規則がなくなったものです。
スパルタの学校では、勉強時間がきっちり取れたり、授業外でも英語を使う時間が多くなるだけでなく、生徒の質が高いというメリットもあります。
スパルタの学校をわざわざ選んでいる生徒は、きちんと勉強をしたい意識の高い人が多いので、校内の雰囲気も、全体的に勉強モードになり、お互い切磋琢磨して英語を習得するという空気になっており、非常に勉強がしやすいという意見が多いです。
もちろん、休日は外出して息抜きをすることができるので、メリハリのある生活がしたい人にはスパルタやセミスパルタの学校がおすすめです。
講師の質
マンツーマン授業の比率が多いフィリピン留学では、教えてくれる講師の質は非常に重要です。
講師によっては、マンツーマン授業の際にいつも同じ質問ばかり繰り返す、課題だけ出してほとんど部屋にいないといった悪質なケースもあるようです。
また、日本人の発音や文法が違った英語もきちんと指摘してくれる講師がいいですよね。
質の高い講師が多い学校を見極めるには、まずはその学校の講師採用基準を調べてみましょう。
非常に厳しい採用基準を設けている学校もあるので、参考になるはずです。
また、質の高い講師は、意識の高い生徒が集まる学校に集まりがちです。
そのため、スパルタ・セミスパルタの規則があったり、口コミで学習する雰囲気が整っているというものが多い学校を選ぶといいでしょう。
そして、全員がネイティブスピーカーだからといって、質が高いとは一概に言えないので注意が必要です。
フィリピン留学に失敗しない方法まとめ
今回はフィリピン留学に失敗しないための対策や学校選びの方法を紹介しました。
フィリピン留学を失敗させないために最も大事なのは最初の目標設定と、達成するための努力です。
留学前の事前学習はもちろん、フィリピン渡航後にもしっかりと勉強する必要がございます。
学校やコースによって環境は様々だと思いますが、コツコツ努力することで、失敗のないフィリピン留学ができるはずです。