フィリピン留学でよくある失敗6選!後悔しないために知っておきたいこと

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フィリピン留学は、日本人にとって人気の高い留学先のひとつです。
費用が抑えられ、マンツーマン授業でしっかり学べる環境が整っていることから、英語初心者から上級者まで幅広く選ばれています。

ですが、そんな魅力的なフィリピン留学にも、実際に現地で「想像と違った」「思ったほど成果が出なかった」と感じてしまう人が少なくありません。
留学の成功を左右するのは、渡航前の準備や心構え、そして留学中の行動の積み重ねです。

本記事では、フィリピン留学でよくある失敗事例を5つに分けて詳しく解説し、後悔しないためのポイントや対策もご紹介します。
これから留学を検討している方にとって、失敗を未然に防ぐための“知識”としてぜひ参考にしてください。

 

1.目標や目的を決めずに留学してしまった

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フィリピン留学を始める方の中には、「とにかく英語を話せるようになりたい」「海外に行ってみたかった」といった曖昧な動機でスタートする人も少なくありません。
しかし、目的がはっきりしていないまま留学をすると、日々の授業に集中できず、成長の実感を得られないまま終わってしまうことがあります。

英語の勉強には明確なゴール設定が重要です。特に短期間の留学で成果を出したい場合は、「TOEIC◯点アップを目指す」「日常会話ができるようになる」など、具体的な目標を設定しておくことで、日々の取り組みにメリハリがつきます。
目的が明確であることは、モチベーションの維持にもつながります。

目標がないと何を頑張ればいいのかわからない

目標を持たずに留学をすると、「今日は何を学ぶのか」「この授業は何のためにあるのか」といった疑問を感じながら日々を過ごすことになりがちです。
英語の勉強は、目的意識がないと継続が難しいものです。たとえば、ただ漠然と「英語が話せるようになりたい」と考えていても、その目標が具体的でないと行動に移せません。

逆に「留学中にTOEICスコアを200点上げたい」「外国人の友達を作りたい」などの目標を決めておけば、どの授業を重視すべきか、復習の時間をどこに割くかといった行動計画が立てやすくなります。

また、目標があることで成長の実感もしやすくなり、「今日できるようになったこと」「来週までに頑張るべきこと」が明確になります。
目標が曖昧なままだと、気づかないうちにやる気を失い、せっかくの留学期間を無駄にしてしまう可能性があります。

短期留学でも目標は必要!

「1週間しか行かないから、目標なんていらないよね?」と思う方もいますが、それは大きな間違いです。
むしろ短期留学こそ、限られた時間の中で最大限の成果を出すために、しっかりと目標を持つことが重要です。

たとえば、「1週間で50個の英単語を覚える」「自己紹介をスムーズに言えるようになる」「買い物で英語が使えるようになる」など、期間に合った小さな目標を設定してみましょう。目標があるだけで、授業の取り組み方や自習の習慣が変わります。また、講師とのコミュニケーションもより明確になり、「自分は何を強化したいのか」を伝えやすくなります。1週間という限られた時間だからこそ、目標を立てることで達成感を得やすく、充実した留学につながるのです。

目標を達成するためのプランを作ろう

目標を立てたら、それを達成するための具体的なプランを作ることも重要です。
たとえば、TOEICスコアを上げたい場合、文法の復習・リスニング練習・模試の実施などをスケジュールに組み込むと、効率よく勉強できます。

日常会話を強化したいなら、スピーキング中心の授業を選んだり、自習で「英語日記」を書いたりするのも有効です。

また、週ごと・日ごとの小目標に分けると、日々の達成感が得られてモチベーションも上がります。
語学学校によっては、入学時にカウンセラーと一緒に学習計画を立ててくれるところもあるので、事前にそのようなサポート体制があるか確認しておくと安心です。
目標に向かって「何を・いつ・どうやってやるか」を具体化することで、ブレずに前に進める留学生活になります。

2.事前学習をせずに留学してしまった

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「フィリピン留学は英語ができなくても大丈夫」と聞いて、全く準備をせずに出発してしまう人がいます。
しかし実際には、事前に少しでも英語に触れておくかどうかで、現地での学習効果が大きく変わってくるのです。

特に英語初心者は、到着してから授業の内容についていけなかったり、先生の話が聞き取れず不安になってしまったりすることも少なくありません。
留学を無駄にしないためには、自己紹介やよく使うフレーズ、基礎単語や文法を軽く学んでおくことがとても大切です。

「留学してから覚えよう」ではなく、「少しでも知ってからスタートする」ことが、留学を充実させる第一歩になります。

英語がゼロのままだと“最初の数週間”がもったいない

フィリピン留学は、マンツーマンで自分のレベルに合わせた授業が受けられるため、初心者にも優しいと言われています。とはいえ、英語に全く触れたことがない「ゼロの状態」で留学をスタートしてしまうと、最初の数週間を“授業についていくための準備期間”として使ってしまうことになり、非常にもったいない時間の使い方になってしまいます。

たとえば、先生の指示や質問が聞き取れなかったり、基本的な単語の意味がわからず、スムーズにコミュニケーションが取れなかったりすると、本来「英語を使って会話する」ための授業時間が、単なる「単語の確認作業」や「説明の聞き直し」で終わってしまうことがあります。

特に1ヶ月以内の短期留学を予定している方にとっては、この“準備に費やす期間”がそのまま成果に直結します。
事前に少しでも英語に触れておけば、最初から会話や発音、応用練習に時間を使えるため、英語力の伸びもスピードも格段に違ってきます。

自己紹介・定番フレーズだけでも準備すべき

実際に留学して最初に必要になる英語は、難しい文法や長いスピーチではありません。
まず使うのは、「自己紹介」や「日常の定番フレーズ」。たとえば…

My name is ○○. I’m from Japan.
I like watching movies.
Can you say that again, please?
What does this mean?

このような短くシンプルな表現をいくつか知っておくだけで、初日の授業での緊張感が和らぎ、英語を使うことへの抵抗感がぐっと減ります。
英語を話すことに少しでも慣れていれば、先生との会話もスムーズになり、楽しく授業を受けることができます。事前に丸暗記する必要はありません。

YouTubeで発音を確認したり、音声付きアプリで耳を慣らしたりするだけでも十分です。
スタート時の“英語に対する不安”を軽減できるだけで、学習効率が飛躍的に上がります。

基礎文法・単語は“聞いたことがある”だけでも効果あり

留学前の英語学習でよくある誤解が、「ちゃんと理解してから行かなきゃ意味がない」というものです。実はそうではありません。
なんとなく聞いたことがある”だけでも、現地での理解力に大きな差が生まれます。

たとえば、be動詞、過去形、疑問文といった中学英語の文法をざっくりでもおさらいしておけば、先生の説明が耳に入りやすくなります。

また、頻出単語(eat, go, like, wantなど)を覚えておくだけでも、会話中に「あ、これ知ってる!」と感じる場面が増え、自信につながります。
事前に英語の映画やアニメを見る、ラジオ英会話を聞く、単語アプリで毎日5語覚えるなど、軽い習慣で構いません。

英語に触れる機会を持っておくことで、現地での“吸収力”が格段にアップします。

3.語学学校選びを“料金だけ”で決めた

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フィリピン留学の魅力の一つに「費用の安さ」がありますが、学校選びを“価格だけ”で決めてしまうと、思わぬ後悔につながることがあります。

確かに学費が安いのは魅力的ですが、授業の質、寮の快適さ、講師の経験、サポート体制なども大きく異なるため、料金だけでは学校の本当の価値を測れません。
特に英語初心者にとっては、講師の丁寧さや日本人スタッフの有無など、“学びやすい環境”が整っているかどうかが非常に重要です。

この記事では、費用だけで学校を決めたことで後悔するケースや、後悔を防ぐための選び方のコツを詳しく解説していきます。

安い=悪いではないが、安すぎるとリスクも

フィリピンの語学学校は、1ヶ月で授業・宿泊・食事込みでも18〜25万円程度と、欧米に比べて非常にコスパが高いのが魅力です。
しかし寮の設備や食事の内容に満足できず、生活に不便を感じてストレスを溜めてしまう人も少なくありません。

「節約になった」と思って選んだ学校でも、実際には体調を崩して病院に行くことになったり、外食が増えて出費がかさんだりと、結果的に費用対効果が下がってしまうケースもあります。

もちろん、安くても質の高い学校も存在しますが、価格だけで判断するのではなく、「なぜその価格なのか?」を確認する姿勢が大切です。
カリキュラムの中身や、講師の採用基準、授業時間数、サポート体制など、“価格の裏にある価値”をきちんと見極めることが、失敗を防ぐ第一歩になります。

自分に合った学校を選ぶ視点が大切

語学学校にはそれぞれ異なる“特徴”や“強み”があります。
たとえば、発音矯正に特化した学校、TOEIC対策に力を入れている学校、日本人スタッフが常駐している学校など、学びたいこと・自分の性格・学習スタイルに合った学校を選ぶことが何より重要です。

また、食事や寮の環境も「自分にとっての快適さ」を判断するポイントになります。
たとえば、毎日多国籍料理ではなく、日本食が時々出るほうがいいという人もいれば、街中で自由に外食できる環境を重視する人もいます。

「評判がいいから」ではなく、「自分に合っているかどうか」を基準にすることが、失敗しない学校選びのコツです。

体験談・公式以外の口コミも要チェック

学校のホームページやパンフレットには、良いことしか書かれていないことがほとんどです。
そのため、実際に通った人の体験談やSNSのリアルな口コミを参考にすることが、学校選びではとても役立ちます。

たとえば、TwitterやYouTube、留学エージェントのブログなどには、「Wi-Fiが弱い」「スタッフが親切だった」「食事が口に合わなかった」「講師がフレンドリーでやる気が出た」など、実際に現地で生活した人にしかわからない情報があふれています。
こうした“リアルな声”は、公式情報よりも信頼できる判断材料になることが多いです。

さらに、留学説明会に参加したりすることで、自分に合うかどうかの感覚をつかむこともできます。
特に初心者の場合は、「授業についていけるか不安」「生活面で困らないか」など、細かな不安があるはず。
その不安を先に解消することが、納得して学校を選ぶための近道になります。

「安いから決める」ではなく、「納得して選ぶ」が、後悔のない留学を作ります。

4.英語を話すのが恥ずかしくて黙っていた

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フィリピン留学では、基本的にマンツーマン授業が中心となっており、英語を話す機会がとても多く設けられています。
しかし、せっかくのその環境を活かせず、「間違えるのが恥ずかしい」「通じなかったらどうしよう」といった不安から、なかなか英語を口にできない人も少なくありません。

特に日本人は完璧主義な傾向が強く、「正しい英語を話さなければならない」と思い込みがちです。
しかし実際には、“間違えながら覚える”という意識こそが語学習得の鍵。

留学の効果を最大化するためには、失敗を恐れずに話してみる姿勢が何より大切です。
この章では、英語を話すことへの苦手意識をどう克服するか、そのヒントを詳しく解説していきます。

「文法が合ってるか不安」で話せない人が多い

英語を話すときに、「この文法合ってるかな?」「時制が間違っていたらどうしよう」と不安になってしまう方はとても多いです。
日本の英語教育では“正解を出す”ことが重視されてきたため、少しでも間違うと恥ずかしい、と思ってしまう傾向があります。

しかし、語学はコミュニケーション。通じることが一番大事で、完璧である必要はありません。

たとえば「I go to shopping yesterday.」という文は、文法的には間違っていますが、先生は“昨日買い物に行った”という意味をきちんと理解してくれます。
そして、やさしく「Oh, you mean ‘I went shopping yesterday’」と、自然な言い回しに直してくれるでしょう。

この“間違える→直してもらう→覚える”という流れが、語学上達には欠かせません。

実際、文法的に正しい文を頭で組み立ててから話そうとすると、会話のテンポが崩れたり、話すこと自体をやめてしまったりすることがあります。
文法を気にしすぎるより、「まず伝える」ことを意識する方が、圧倒的に上達が早いのです。

間違えてもOK!先生は“訂正のプロ”です

フィリピンの語学学校にいる講師たちは、英語を母国語としない人たちに教えるプロです。
日本人が苦手とするポイントもよく理解しており、「間違いは当たり前」という前提で授業を行っています。
だからこそ、間違えることに対して構える必要は一切ありません。

実際、講師たちはとてもフレンドリーでポジティブ。
「間違った!」というよりも、「チャレンジしたね!じゃあこう言ってみよう」というスタンスで会話を進めてくれます。

このような雰囲気の中では、失敗することがむしろ“学びのチャンス”になります。
話すたびに少しずつ正しい言い方を身につけるという、まさに理想的な学習環境です。

逆に、話さないことには先生もフィードバックができず、授業の密度が薄くなってしまいます。
1日6-8時間の授業の中で、あなたが話す時間が多ければ多いほど、成長スピードは加速するのです。

間違えていい。だからこそ、安心して話す。
それがマンツーマン授業を最大限活用するコツです。

恥ずかしさを超えるには“場数”が一番の薬

英語を話すことに対する“恥ずかしさ”は、実は多くの留学生が共通して感じていることです。
最初は誰もが、「変な発音かも」「通じなかったらどうしよう」といった不安を持っています。
しかし、その不安は“話すことに慣れる”ことでしか消えません。

最初のうちはうまく言えなくて当たり前です。
むしろ、それを繰り返す中で少しずつ自信がつき、「話しても大丈夫だった」「ちゃんと伝わった」という成功体験が積み上がっていくのです。

たとえば毎日1回だけでも、「先生に質問してみる」「昨日の出来事を話してみる」「好きな食べ物について話す」といった練習を続けてみてください。
3日後、1週間後には、驚くほど“話すことが普通”になってきます。

また、先生に「英語でたくさん話したい」と事前に伝えることで、話す時間を意識的に増やしてくれることもあります。
小さな勇気の積み重ねが、最終的に大きな成果を生むのです。

英語を話すことは「慣れ」の問題。
恥ずかしさは“話した分だけ消える”と覚えておきましょう。

5.授業以外で英語に触れなかった

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フィリピン留学では、1日6〜8時間のマンツーマン授業を受けられる学校がほとんどですが、それだけで英語力が自然と伸びると思っていると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
授業以外の時間をどう過ごすかが、留学の成功を大きく左右するポイントなのです。

授業時間以外は日本語で話し、スマホも日本語、寮では日本人とだけ会話、これでは、せっかくの“英語漬け環境”が意味をなさなくなってしまいます。
英語力を効率的に伸ばすには、授業以外の生活時間にも意識的に英語を取り入れる工夫が必要です。

この章では、日常生活の中で英語に触れるための具体的な方法や考え方を紹介し、留学効果を最大化するヒントをお伝えします。

授業以外は“日本語生活”になりがち

フィリピン留学には多くの日本人も参加しており、現地の学校や寮では日本人同士が仲良くなりやすい環境があります。
それ自体は悪いことではありませんが、その快適さに甘えてしまい、生活全般が“日本語中心”になってしまうのは大きなリスクです。

たとえば、授業後に同じ日本人の友達とばかり話したり、スマートフォンでSNSやYouTubeを日本語で見続けたりしていると、英語を使う時間が極端に減り、結果として英語に“慣れるスピード”が遅くなってしまいます。

せっかく海外で英語に囲まれる環境に来たのに、授業外でそれを手放してしまうのは、非常にもったいないことです。
1日の中で英語を使う時間をなるべく多く確保することで、自然と語彙やフレーズが身につき、英語脳が育っていきます。

意識しないと、生活はすぐに“いつもの日本語”に戻ってしまいます。
だからこそ、「英語を話す・聞く機会を自分から作る」ことが、学習効果を高める大きな鍵になります。

日常生活の中でできる英語習慣とは?

英語力を高めるには、授業時間だけでなく、日常生活そのものを“英語学習の場”に変えてしまう意識が重要です。
実際にフィリピン留学経験者が実践している、日常の中で英語を使う方法をいくつかご紹介します。

コンビニやレストランでは、スタッフに英語で注文してみる

寮のスタッフや現地のクリーニング屋さんと簡単な会話をしてみる
英語で日記をつけて、1日の出来事を振り返る
英語字幕付きの映画を観る
英語のメニュー表を読んで注文してみる

こうした小さな行動を毎日の中に取り入れるだけでも、“英語を使うことが当たり前”という感覚が自然と身についていきます。

また、スマホの言語設定を英語に変えたり、英語のニュースアプリをインストールしたりと、環境ごと英語にするのも効果的です。
授業外の時間も活かせば、学んだ英語をアウトプットするチャンスは無限に広がります。

「使うための英語」を生活の中で育てていくことが、留学成功への近道です!

英語を話す“勇気”を持てば世界が広がる

授業外で英語を使おうと思っても、最初は「間違えたらどうしよう」「通じなかったら恥ずかしい」と感じることもあるでしょう。
特に、先生以外の現地スタッフやお店の人と話すのは、ハードルが高く感じられるかもしれません。

ですが、一度でも勇気を出して話しかけてみると、「意外と通じた!」「ちゃんと返事がもらえた!」という成功体験が得られ、それが自信につながります。
たとえ単語レベルのやり取りでも、自分の英語で誰かとコミュニケーションが取れたという実感は、次の挑戦を後押ししてくれます。

また、先生以外の人と会話することで、リアルな英語のスピードや表現に触れる機会にもなります。
たとえば、現地のタクシー運転手とのやり取りや、カフェでの注文、週末のアクティビティ参加などは、授業とは違った“生きた英語”の宝庫です。

「ちょっとした一言」でも世界は広がります。
授業の外にも、英語を話すチャンスはたくさん転がっています!

6.生活環境や文化の違いにストレスを感じた

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フィリピン留学では、授業や英語力だけでなく、現地での“生活面”が思わぬ落とし穴になることがあります。日本とは異なる気候、文化、食事、時間感覚、マナーなどの違いに驚いたり、時にはストレスを感じたりする人も少なくありません。せっかく授業が充実していても、生活に不満や不快感があると集中力を保ちづらくなり、学習の効果も下がってしまいます。留学生活を成功させるには、英語だけでなく、「現地の生活環境にも柔軟に対応できるかどうか」が重要なポイントになります。この章では、文化的ギャップをどう乗り越えるか、快適に過ごすための工夫と心構えをご紹介します。

日本とフィリピンの生活習慣はかなり違う

フィリピンと日本では、気候・生活インフラ・人々の考え方など、あらゆる面で違いがあります。
たとえば水道の水は飲めない、シャワーの水圧が弱い、トイレットペーパーが流せないといった、日本では当たり前に感じる生活インフラの違いに戸惑う人は多いです。

また、時間に対する感覚も大きく異なり、約束に10〜15分遅れてくることはよくある話。
バスやタクシーが予定通りに来ないことも普通で、日本の“きっちり文化”に慣れている人ほど、こうした違いにストレスを感じやすい傾向があります。

加えて、フィリピンでは大家族や地域のつながりが強く、陽気でフレンドリーな国民性がある反面、プライベートの距離感が日本よりも近いと感じることもあります。
これらの文化の違いは、理解していないと驚きや不満につながりますが、あらかじめ情報として知っておくだけでも、心の準備ができ、ストレスの感じ方が変わってきます。

「日本と違う」ことを楽しめるかどうかが、海外生活の鍵になります。

食事が合わないと地味につらい

食事は留学生活の中で、意外と大きなストレス要因になります。
フィリピンの料理は基本的に味が濃く、揚げ物が多い傾向があります。
脂っこい食事が毎日続くと、胃が疲れてしまったり、食欲がわかなくなったりする人も少なくありません。

さらに、学校によっては食事のメニューがパターン化しており、「またこれか…」と感じてしまうことも。
日本のように味噌汁や白ご飯、焼き魚といった“胃にやさしい食事”は出てこないため、「毎日食べるもの」が自分に合わないと、生活全体の満足度が下がってしまうのです。

この対策としては、次のような工夫が効果的です:

日本食が手に入るスーパーやレストランをチェックしておく
学校の周辺にある飲食店を試して、お気に入りを見つける
留学前に「インスタント味噌汁」「ふりかけ」などを持参する
自炊可能な寮なら簡単な調理道具を準備する

食の好みは人それぞれ。
だからこそ、少しの工夫で“食ストレス”を和らげましょう。

快適な生活のためには“割り切り”と“工夫”が必要

異国で生活する以上、日本とまったく同じ快適さを求めるのは難しいのが現実です。
もちろん学校によっては、清潔な寮や日本人好みの食事を提供しているところもありますが、それでも水回りのトラブルや停電、インターネットの不安定さなど、“小さな不便”は避けられないこともあります。

そんなとき大切なのは、「ここはフィリピンだから」と気持ちを切り替える“割り切り力”です。
「これも海外生活の一部」「あと何日で帰国だから我慢できる」と考えるだけでも、ストレスは軽減されます。

さらに、快適に過ごすための“工夫”も重要です。

たとえば:

睡眠環境を整えるためにアイマスクや耳栓を持参する
お腹を壊さないように、整腸剤や薬を常備する
寮のWi-Fiが不安定なときのためにSIMカードやポケットWi-Fiを用意する

こうした準備と柔軟な心構えがあれば、生活の不便さも「いい経験だった」と思えるようになります。

文化や環境の違いを“受け入れて工夫する”ことこそ、充実した留学生活の秘訣です。

まとめ

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フィリピン留学は、英語初心者でも挑戦しやすく、短期間でも大きな成果が期待できる素晴らしい選択肢です。
しかし、目標を持たずにスタートしたり、事前学習を怠ったり、英語を話す勇気を持てなかったりすると、その魅力を十分に活かしきれず、後悔につながることもあります。

また、授業以外での過ごし方や、現地の生活環境に対する心構えによっても、留学体験の質は大きく左右されます。
だからこそ、「行ってから頑張る」のではなく、「行く前に備える」ことが、留学成功のカギとなります。

小さな準備と柔軟な心構えがあれば、現地での学びはぐっと深まり、英語力だけでなく、自分自身の成長も感じられるはずです。

この記事を通じて、これから留学を目指す皆さんが一歩を踏み出す勇気を持ち、後悔のないフィリピン留学を実現できることを願っています。