最低限覚えておきたい!フィリピン留学中のトラブル対応策

「フィリピンの治安」ときくとみなさんどんなイメージをお持ちでしょうか?

はっきり言ってしまうとフィリピンは日本よりも治安が悪いです。そのため、日本と同じような行動をとっていると確実に犯罪者の餌食になってしまいます。そうなってしまっては楽しい留学生活が送れなくなってしまいますよね。

そこで、今回はフィリピンでどのようなトラブルが多いのか、そしてその対策を紹介します。

フィリピン留学中に特に注意したい犯罪は?

マニラ留学

 

日本は他国に比べて治安がかなり良いことがわかります。そのため、海外へ行ったときに日本で生活しているような感覚でいると確実に犯罪者に狙われます。実際に海外で犯罪の被害に遭う外国人は日本人がほとんどを占めているとも言われています。

フィリピンは殺人が日本の29倍、強盗は約9.6倍、強姦は4.5倍となっており治安は良いとは言えません。特に殺人においては欧米諸国よりも高い傾向にあり、日本人も毎年5人程度殺人の被害に遭っています。

しかし、殺人の被害に遭った人は暴力団や麻薬関係者、フィリピン人とトラブルになった人がほとんどなので、留学生が普通に過ごしていれば殺人の被害に遭う危険性はほとんどありません。

また、フィリピンは許可があれば誰でも拳銃を持つことができるので拳銃を使った犯罪も多いです。そのため、強盗犯が拳銃を発砲してくる危険性もあるので、もし被害に遭ってしまったら強盗犯を刺激しないように抵抗しない、大きな声で叫んで相手を威嚇しないなど自分の身を守ることを最優先にしましょう。

このように、フィリピンは日本と違い治安が良くないので「ここは日本じゃない!」という意識をしっかり持って行動することが重要です。

それでは留学生が注意する必要のある犯罪について、いくつかご紹介します。

一番多い!スリに注意

留学生が一番被害にあう犯罪はスリです。

フィリピンは上記のデータから見てわかるように日本と比べると窃盗・強盗事件が非常に多いです。しかし、このデータは警察に届け出た件数を基に作成しているので実際はこの2倍、3倍の被害があるとも言われています。

 

また、観光地や人ごみの中ではスリやひったくりがかなり発生しています。

このような被害に遭わないようにするには、

 

・大金を持ち歩かない
・お金を少額に分けて複数のポケットや靴下の中などに分散して持ち歩く
・荷物を置いてその場を離れない(数分でも)
・カバンは抱えるように持つ
・大勢の人がいるところで財布を出さない

 

などのスリやひったくりの被害に遭わない(遭ったとしても被害を最小限に抑えられるよう)対策をとるようにしましょう。

 

Keystone (1)スービックの海

多くの日本人が被害に遭っている「睡眠薬強盗」

近年、フィリピンでは「睡眠薬強盗」の被害に遭う人が増加しています。

その手口は、まず犯人は「いっしょに旅行先を回ろう」とか「日本語を教えてほしい」、「私、日本大好き!」など言って近づいてきます。犯人は単独ではなく、若い女性たちやカップル、親子などを装って複数で近づいてきます。

また、被害者を安心させるために笑顔を絶やさなかったり、飲食費や交通費をおごるといった親切を装います。

その後「あなたを親戚に紹介したい」とか「おいしいものを食べさせてあげる」など言って自宅やレストランなどに招こうとします。

そして、招かれた先で出された食べ物や飲み物の中に睡眠薬が混入されていて、それらを口にして意識が無い時に現金や金品を奪われてしまいます。

「睡眠薬強盗」の被害に遭わないようにするには、日本語(もしくは英語)で馴れ馴れしく話してくる人の話を信用して安易についていかないことです。

日本の街中で馴れ馴れしく話しかけてくる人(「あなたとご飯が食べたい」とか「オレ達といっしょに遊ばない」など)にあなたはついていきますか?

多分全員が「ついていかない!」と答えると思います。海外でも同じです。馴れ馴れしく声をかけてくる人は何か下心があるので何か声をかけられたら無視したり、適当にあしらってください。

留学生は狙われる?カード詐欺

カード詐欺も日本人留学生が狙われやすい犯罪です。

手口は睡眠薬強盗と同じで、まずは仲良くなりたいように装ってショッピングセンター等で声をかけてきます。その後は同じ流れで自宅に招待されます。

そこでトランプ等での賭け事をしようという流れになり、大金を取られてしまうというケースです。

中には「イカサマをして儲けよう」となり、あたかも味方の振りをする場合もございます。そもそもフィリピンでもそのような賭け事を犯罪です。また、自分も後ろめたいことがあると警察に被害を訴えられないケースもございます。

絶対に甘い話には着いていかないように注意しましょう。

危険な地域には行かない!

フィリピン・マクタン島の街並み

 

犯罪の被害に遭わないようにするには危険な地域に足を踏み入れないことです。

外務省の海外安全情報(2016年7月6日現在)によるとフィリピン全域に危険情報が発表されています。マニラやセブ島などフィリピンの北部や中部はレベル1の「十分注意」、南部はレベル2の「不要不急の渡航中止」~3「渡航中止勧告」(レベル3はミンダナオ島周辺)が発表されています。

そのため、フィリピンの南部(特にミンダナオ島)は大変危険なので、どうしても行かなければならない用事がない限り行かないようにしてください。

また、夜の繁華街(マニラであれば「エルミタ地区、マテラ地区」など)では強盗やスリなどの被害が多発しているので夜間はこのようなところへは行かないようにしましょう。

それからスラム街も危険です。マニラのスラム街は「ドント地区」や「スモーキー・マウンテン」ですがこのようなところには犯罪者が多いため、一人で歩いていたらほぼ確実になんらかの被害に遭う危険性がかなり高いです。

ちなみに、スラム街で犯罪が起こったとしても警察はほとんど動かないようです。そのため、スラム街には用事がない限り近づかないようにしましょう。

夜中の1人歩きは注意!

夜のフィリピン

 

犯罪の発生率は昼よりも夜の方が高いです。特に夜1人で外出するのは日本以上に危険です。女性の1人歩きは言うまでもありませんが、男性の1人歩きも避けた方がよいでしょう。

その理由は、フィリピンでは拳銃を使って強盗をすることが多いからです。現地に住んでいる日本人も強盗に拳銃を突き付けられたという話はよく聞きます。

強盗は狙いやすい人を狙います。したがって、暗い夜道を1人で歩いていたら真っ先にターゲットにされてしまいます。
そのため、夜はできるだけ多くの人と行動するようにしましょう。強盗がグループを襲うということはめったにしませんから。

夜の移動はタクシーを利用する

夜のフィリピン②

 

夜間に遠くまで行かなければならないという時はタクシーを使うようにしましょう。乗り物に乗るだけで強盗の被害に遭うリスクはかなり下がります。

しかし、日本のように流しのタクシーを捕まえるのはあまりおすすめしません。その理由は、外国人だからといってタクシーメーターを作動させずぼったくりをするような運転手がいるからです。また、「うちのタクシー安いよ」などといった客引きをしてくる運転手もぼったくりをしてくる可能性が高いので危険です。

このようなトラブルを避けるためには、ホテルや学校の先生に頼んでタクシーを呼んでもらったり、料金が一定の「クーポンタクシー」(ニノイ・アキノ空港から各地へ出ている)を使うとトラブルは少なくなります。

トラブルの対処法

貴重品を身につけていなければ盗難にあう心配はありません。だから、フィリピンでは貴重品をできるだけ身につけないようにしましょう。
ただし、ホテルや学校の寮の部屋にただ置いておくだけではその部屋に泥棒が入ってしまったら確実に盗られてしまうので、ホテルのフロントやセーフティーボックスに預けるようにしてください。

また、高額な紙幣を大量に持っていると盗難のリスクが高くなるので、お金は必要以上には持たずクレジットカードを持つようにする、時計は盗られてもいいように安価なもの(高くても1万円くらいのもの)をつけるなど盗難に遭っても被害を最小限に抑えられるようにしましょう。

服装に注意

あなたが強盗犯だった場合、裸足でボロボロの服を着た人と高価な時計や宝石を身につけた白いスーツを着た人のどちらを襲いますか?当然後者の人ですよね。
華美な服装をしていると「オレは金持ちだぜ!強盗さんいらっしゃ~い」と言っているのと同じです。

だから、フィリピンへ行く時にはこのような恰好はせず地味な恰好をするようにしてください。しかし、海外の人から見ると普通の日本人の格好でも「金持ちだ!」という風に見えることがあるので、自分でも「めっちゃ地味だな!」と思うくらい地味な恰好の方がいいかもしれません。

トラブルにあってしまった場合は学校に連絡

もし、スリやひったくり、強盗、ぼったくりなどのトラブルにあってしまったらすぐに学校に連絡するようにしましょう。そのために学校の連絡先をしっかり聞いておきすぐに連絡できるように準備しておいてください。

また、同時に警察にも届けを出してください。保険会社を利用する場合、被害届が必要となります。

海外の警察は日本の警察とは違いこのようなトラブルでは真剣に捜査をしないことがほとんどですが、何も言わないよりはましですし、学校からの強い要請であれば捜査してくれる場合もございます。

海外留学保険には必ず加入すること!

フィリピン留学 IMSアヤラキャンパス マンツーマンレッスン

 

ここまでフィリピン留学中に被害にあってしまう可能性のある犯罪と、その対処方法についてご紹介しました。

注意すれば避けられる犯罪も多いですが、万が一被害にあってしまった場合、海外保険に加入しているか、ということが重要です。

スリ等でお金や所持品が盗まれてしまった場合、保険に入っていれば保障を受けることができます。

フィリピン留学では、原則保険への加入が必須ですので、必ず渡航前に保険に加入するようにしましょう。

まとめ

フィリピンは日本よりも治安が悪いです。そのため、いつも「日本とは違う」ということを意識して行動してください。

トラブルが起きてしまっては楽しいはずの留学が最悪なものになってしまうので、対策をしっかり行いトラブルに巻き込まれないよう注意してフィリピンでの留学生活を送ってください。